ありがとう。

今日、用事があったので新幹線で実家に帰ったら、両親に長年飼っていた愛犬が亡くなったことを告げられた。
11月の初旬に天に召されたが、多忙な時期である自分を気遣い、電話でもなかなか告げられなかったと言う。
20年近く生きていたので長寿ではあったが、最後は自力で飲むことも出来ず、両親がスポイトで飲ませていたと言う。
最後は毛布の中で安らかに天に召され、犬の葬儀屋に頼んで、今は骨壷の中に入っていると聞かされた。
今日、泣きながら仏壇に線香を立てて、両手を合わせておいた。
今、下宿に帰り、一人この文章を書いている。

俺が小学生の時に両親が貰って来た犬で、どこからか逃げたか捨てられたかの犬だった。
高校時代に犬の散歩によく行ったものだが、当時は田舎中を犬と走り回ったものである。
田んぼの中の道、田舎の抜け道、山と集落の狭間の裏道、山道から、自分の住んでいる町の外の道路沿いなど、1時間以上かけてよく探検したものだった。辛い時期を共に歩んだ犬だった。忘れられるはずがない。俺が三十路手前で、お前がその内の20年も一緒に居てくれたのだ。言わば俺の分身だ。本当に今までありがとう。死に目に会えなくてごめんよ。

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